冊子は購入しましたが、TVの対談良いですね。
岸本尚毅 特選
鍬置けば己小さし秋の空 良いですねえ(私)
因果関係が生まれる「ば」ではないか(星野)
その前に何をしていたかと想像すれば大地と秋の空が見えてくる(西村)
当たり前ではない「・・・ば」己の存在を詠んだ。愁思に通じる(堀田)
作者:「鍬」は最後に思い付いた
木暮陶句郎 特選
虫の秋地球程好く傾けり
「程好く」が上手い (星野)
作者は横になり起き上がった姿ではないか (堀田)
地球が傾いているので四季があることを言いたかったのだと思う(西村)
大きいスケールと実感の遠さが難しい(庄司くん) かっこよくて賢いな
西村和子 特選
ひよろひよろの記念樹植ゑて入学す 篠田さん
この句は一読して小学校の入学。幼児体形の子が浮かぶ(西村)
これからの輝く未来が伝わるが、入学の時季が小学校と分かりやすい。
それが良いと思うかどうか(星野)
「ひょろひょろ」に惹かれた。入学と記念樹が近いか(堀田)
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庄司くんの選者室探訪「選者の特選が重ならない、これが個性」(木暮)
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星野高士 特選
今日元気あすもげんきや天高し
元気を確信している 「げんき」の表記が少し遠慮しているところがよかった
韻律が良くパワーがある(星野)
季語が付きすぎで終わりそうだが これは良いのでは(堀田)
村上鞆彦 特選
木の葉髪何一つ恩返し得ず
季語木の葉髪を使うと失敗しやすいが、違う展開にもって来た
長い年月、歳月を感じ素晴らしいが、ひとつ自分の髪か恩人の髪か分からなかった(堀田)
自分の髪 自分が歳をとった 孝行したい時に親は無しというから(西村)
木の葉髪 他人を詠んだか自分か(高野)
高野ムツオ 特選
パンチみな躱されてゐる汗みどろ
ジムに行っているのか本当の試合か 汗で滑ってしまうか(堀田)
「ゐる」が悠長な感じだが色々読み返してスローモーションの感じ
そういう表現は俳句ではあるから悪くはない(西村)
スポーツの汗は季語で通じるか(星野)
スポーツの汗は季語としては力が弱くなる(堀田)
来週も特集。題詠。
前回の選者分と読み比べると、「鍬置けば」の句が良いと思いました。
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