題詠「出」
村上鞆彦 特選
紫陽花に雨の遠出となりにけり
「遠出」のことばがすんなり収まっている。
「に」「の」「と」技術的に高い
星野高士 特選
出稼ぎの夫も輪の中盆踊
風土性 もののあわれ 一寸倹しいあわれ これからの生活
ふっと置く「も」 理屈ではない (高野)
西村和子 特選
玄関を出れば俳人秋高し
玄関を出た時から俳人になってエンジンをかける(西村)
俳人を長くやっていれば 24時間俳人(堀田)
堀田季何 特選
窓ごとに馬が顔出す秋の風
馬はこの窓を開けられない 気持ちよいがあわれ「秋の風」(堀田)
季語の選び方(中川アナ)
季語から発想する(高野)
12音ができて1年かけて季語が決まる時がある(西村)
「春の風」では微笑ましいだけ「秋の風」が良い(西村)
中学生 寒稽古竹刀の傷も誇らしく
庄司くん良い子だなー お爺さんへのインタビューへ膝ついて
岸本尚毅 特選
かはらけの出たる畑に種を蒔く
歴史を紡いできた 動詞が多いかな(星野)
小澤實 特選
声出すな蟬いま殻を脱ぐところ
緊張が走る(堀田)落差が面白い(西村)ちょっと時間がある(堀田)
堀田さん身振り手振りがオーバーアクション
時間をどう詠む(中川アナ)
古暦・初暦 では季語自体に時の流れがある(星野)
現実のどこを切り取ってどこを詠むか(西村)
来週も特集。
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