風光集より
太巻のはち切れさうや春来る
縁側に裏返る猫日脚伸ぶ
雪洞に正面のあり雛飾る
内裏雛見ゆる高さへ児を抱けり
春雪を来て健診の胸ひらく
永き日や子へ送る米量りては
今、伊吹嶺落書をテレビ見ながらアップしていたら
「病院ラジオ」というのをサンドイッチマンが司会をしていて
かなりぐっときて涙。病気の子供さんしっかりしていて大人より大人びて。
病気があっても「何かきっといいことがあると思う」という少年の発言。
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あと3年経てば結婚50年になります。
元気でいたいなあと思いながら。
選者 和田華凛 テーマ:季語からみるDNA
父 後藤立夫 祖父 後藤日奈夫 曾祖父 後藤夜半 (まさにDNAがすごい・・・)
ゲスト 俳優・気象予報士 片岡信和 可愛くておしゃれなシャツを着用
催花雨 菜種梅雨 など軽やかに語る
題 桜・花 (花冷え 花衣 花の雨・・・)
花の雲は何か→花が満開の様子を雲に見立てた
桜前線は新しい言葉 花便り
名句鑑賞
咲き満ちてこぼるゝ花もなかりけり 高浜虚子
虚子が鎌倉の花を詠んだ
物の見えたる光 いまだ心にきえざる中(うち)にいひとむべし 芭蕉のことば
一山の花の散り込む谷と聞く 稲畑汀子
吉野の桜を詠んだ
特選六句
花追うて旅の終はりの五稜郭
夕桜デジャヴのやうな会話して デジャヴ:既視感
花の山子が落ちて来る滑り台
イエスタディ流るる葬や花の昼
車出て車のかたち桜散る
桜みる桜にみらる南無阿弥陀
流れゆく日々とどまりし桜色 片岡作
流れゆく日月とどめ花の雲 和田さん添削
特選三席
天も地も汝も吾も時も消え桜
特選二席
シャガールの飛花クリムトの落花かな
特選一席
花冷えや同じところでまた涙
「あんぱん」を見ていると アンパンを食べたくなります♫
やなせたかしさんの 子役の子
ご本人の子ども時代はきっとこうだっただろうと思わせて、良かったです。
北村拓海君は 声が良いですね。
ジャムおじさんほか 配役も良いです。
岸本尚毅
春の海終日のたり/\哉 蕪村
題 海
特選
海あがる海女すんなりと強き脚
受験生らしき四人の海辺ゆく
ギター背にクラブ合宿春の海
ともしびの明石の海の春惜しむ
行春を近江の人と惜しみける 芭蕉
によつきりと春の波より薩摩富士 波としたところが遠近法
によつぽりと秋の空なる富士の山 鬼貫
遠浅にカラスほどなり春の人
添削
海苔粗朶の一湾波のゆきわたり 原句
海苔粗朶や一湾に波ゆきわたり
一湾や海苔粗朶に波ゆきわたり
海苔粗朶の一湾に波ゆきわたる 私
特選三席
春の海すくへば透けし指白し
特選二席
竹ひびにフジツボ見えて揺るる海苔
特選一席
ベランダに海より高きチューリップ
柴田英嗣と庄司浩平の回
春風や十七音を探す旅 柴田
地球は青かった12の苗木植う 庄司 二物衝撃 破調に挑戦
季重なりの話
四五人に月落ちかかるをどり哉 蕪村 哉があるからをどりが強い 主従
夕月に大根洗ふ流れかな 子規 季移り(季節が違う) 大根(冬)の句
日焼顔見合ひてうまし氷水 秋櫻子 季重なりだけど強弱はない
障子しめて四方の紅葉を感じをり 立子 冬とも秋とも 冬紅葉の句か
堀田:挨拶に「暑いですね」など季節を言うことがあった
季重なりを怖れない
汗かけば氷菓に涼み暑き夏 必然性がないので 「氷菓」の句としたい
季重なりの名句
菜の花や月は東に日は西に 蕪村
炎天の巌の裸子やはらかし 龍太
霧に白鳥白鳥に霧というべきか 兜太
堀田季何 特選六句
クーデター前夜アスパラガス尖る
アスパラガス晴れは夜まで続くでせう
文節のやうに/アスパラガスを/切る
アスパラガス曲がつたものの無い世界
爆心にアスパラガスの横たわる
店主は移民白アスパラは8€