2013年11月30日土曜日

名古屋城俳句大会

 「ウィルあいち」で俳人協会愛知支部主催の「名古屋城俳句大会」がありました。
俳句大会に先立ち 神奈川大学名誉教授復本一郎先生による「芭蕉―風情終に菰をかぶらんとは―」と題する講演がありました。
さまざまな文献から芭蕉の人となりや、滑稽からもののあわれへ俳諧というものを文学として高めた偉大さについて、あらためて考える機会をいただきました。
復本先生の「芭蕉もそうであったが、そのためにあらゆるものを投げ出す『風雅の魔心』が俳句にはある」という言葉が心に強く残りました。

 さて第二部の俳句大会では今年も伊吹嶺の皆さんが大勢名乗られました。大会賞、入賞、特選をご紹介します。
 大会賞5点句 無造作に姫の帯解く老菊師   篠田法子
 入賞4点句  耳かきで花弁整へ菊花展    上杉美保子
 選者特選   綿虫のまたひとつ増ゆ軍馬の碑 都合ナルミ

 選者特選   雪吊の松より太き心柱       大嶋福代
 選者特選   青空は城の余白や鳥渡る    矢野孝子


残念ながら私は声なく・・・沈んだ心で帰りました。
名古屋城の紅葉はまだ綺麗でした。

二の丸を抜け寒禽のこゑしきり

冬空へすっくと庁舎の時計塔

一列に濠進みゆく鴨の陣