秋天へ出航の声澄み渡る ○○
すつぽりと隠れし富士や冬近し ○
青北風やみな海を向く羅漢像 ○
金木犀窓細く開け子を待てり
細くでは淋しいと言われました
金木犀窓全開に子を待てり
湖に背を向け伊吹山眠る
野分だつ海の果てまで雲垂れて
お濠端抜けて母校や帰り花
初時雨陶の小人へ傘傾ぐ
露坐仏へ日のあはあはと笹子鳴く
旭句会は席題の時間があります。
今日は、十二月 冬至 冬休み 冬の波 から三句
当番表鳥小屋に貼り冬休み ○
街の灯の煌めきて来し十二月 ○
冬浪の窓辺にしぶく喫茶店 ○