その前に刈谷市の小堤西池へと懇願し、何年ぶりかで
綾子先生が詠まれたかきつばたを見に行きました。
天然の風吹きゐたりかきつばた 細見綾子
かきつばたの守り人(ボランティア)の方が
この花がもうすぐ開くよと言うと、一片解れました。
あと二片開くと思うけど、どれくらい時間がかかるかは分からないと言われたのですが
あわてて携帯を取り出し、20秒くらい写しては止め、また写しました。
(時間が長いとサイズが大きくなりアップできない)
と、二度目に残りの二弁が開いたんです!!それがこちら↓見えるかな?
かきつばた紫を解き放ちゐし 細見綾子 無量寿寺(知立市)
綾子先生は「風」の愛知大会の折に
知立と刈谷を訪れ、この時にかきつばたの句を多く詠まれました。
いずれも 昭和60年78歳の作。
その後いくつかの蕾の前で、畔に座り込んで
録画モードで30分くらい開花を待っていたのですが、結局開いたのは初めの一枚のみ。
守り人さんによると、やはり晴れた日のほうがぱっと開くようです。
「昨日は一日とても強い風の日でしてねえ~この池は遮るものがないから」
との言葉に、「天然の風」だと思いました。
昭和60年にも同じように吹いていたのでしょう。そう思うと感慨深いものがありました。
今年は花がよく咲いている方で、見ごろはこの一週間くらいということでした。