平成12年から25年までの中から自選の300句に
先生ご自身が自註をつけたものです。
栗田先生の作品を読んでいくと
昨日記した飯田龍太の言葉を思い出します。
栗田先生の作品は平明で まさに龍太の言わんとしている俳句のお手本そのもの。
俳句に対する栗田先生のゆるぎない信念を感じます。
私が近詠鑑賞として文章を書かせていただいた作品もいくつかあり
嬉しい気持ちになりました。
壁青きカフカの家や夏つばめ 栗田やすし(平24)
竹の杖ポクリと鳴れり竹の春 同
白きもの瀬を流れゆく広島忌 同
遊行柳仰げば白き秋の雲 同
デスマスクめくや深雪に顔押し当て 同 (平25)
ネット仲間の句友の結婚に際してのお祝いの句も載っていました。
Mさんもお喜びのことでしょう。(そういえばMさんお酒強いです)
酔芙蓉ふくよかにして紅きざす 栗田やすし(平22)
白髪の母似と言はれ星涼し 栗田やすし(平14)
先生の代表作のひとつ。第二句集『霜華』所収
私はこの作品に惹かれて入会を決めたといっても過言ではありません。
同じ年 私の母も75歳にあと5日というときに亡くなりました。
4月の花冷えの夜でした。
何だか似たような献立ばかり・・・
叔母の様子を見に行きました。
私が作った弁当と夜用にヤマナカの卵焼きが美味しい太巻寿司
でもあんまり食べられないといって お昼は12時過ぎても食べませんでした。
私が行くと「百合子さんの夢を見た」って いつも、必ず言ってくれます。