午前中三月号が届きました。
遠峰集より
青き灯を連ねし街路師走来る
擂りおろす伊勢芋ましろ晦日蕎麦
御降の雪となりたる別れかな
児の賀状ところどころに鏡文字
侘助や吉良家の墓所へ女坂
以前日記にアップした句もあったかもしれませんが。
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「始」と「初」 新年の季語に多く用いられます。
「夢始」の句を作って新年大会に出句しましたが
貴重な一点を入れていただき感謝。
実のところ「夢始」の句は自分としてはあまり見た記憶が無かったので
おずおずと出したのでした。
今日は 他にも調べたいこともあり
家にある俳句歳時記の「初夢」の傍題にあるかどうか??
とページを繰っていたら
角川、ホトトギスには「夢始」は無く、
辻桃子編「実用俳句歳時記」に「夢はじめ」載っていたのでホッとした次第です。
しかしながら例句は無し。
「初夢」を五音で座五に用いるなら「初寝覚」「貘枕」+「夢はじめ」
でも・・・使い方として微妙な違いがあるかもしれません。
部屋にまだ墨の香残り初寝覚 古賀まり子
耳許に猫の鈴鳴り初寝覚 木田千女
山始 という季語もありまして(傍題 樵初 斧始 初山 ・・・なども)
とても私に詠める季語ではありませんが~
猪折を覗きもしたり山始 下里美恵子 3月号秀峰集より
枝打ちし杉の匂ひや山始 中山ユキ 伊吹嶺季寄せより
枝打ちに一日籠れり山始 山田悦三 伊吹嶺季寄せより