「伊吹嶺」HPの落書にもアップしてありますが
先日、新人賞に神奈川の滋子さんが決まりました。
おめでとうございます。
滋子さんの作品から春の句を選んでみました♪
受験終へギターの弦を調律す
春の日を浴び七色の貝ボタン
花筏崩して過ぐる屋形船
花の昼恋の絵馬吊る女学生
若葉風少女ばかりの鼓笛隊
またご家族を詠んだ句には
破魔弓を一人暮らしの子に持たす
冷たかり手術待ちゐる祈りの手
背を丸め過去問解く子置炬燵
職決めし子と牛鍋を囲みけり
癌癒ゆる兄と囲めり春炬燵
ひとり居の父摘みくれし庭の蕗
亡き母の錆びし指貫梅雨深む
など、こころ温まる作品に惹かれました。
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以前若手作家の競詠が誌上で発表された後、
「雉」同人大前貴之氏から評があり、
滋子さんの感性に高い評価をしておられて、
感心した覚えがあります。