特に <自註句集『続 栗田やすし集』特集> は 読み応えがありました。
丹羽同人会長の「推敲の跡をたどる楽しさ」には 主宰が自註句集収録に当たり
いかに推敲を重ねていらしたかが分かり それを発見なさった丹羽同人にも感服。
栗田主宰の<伊吹山房雑記 言葉に出会う>
より一部引用させていただくと
「(綾子)先生が出会おうとされた言葉は、
人間を含めて森羅万象との存問によって生まれる言葉探しということである。」
日頃から言葉を知らず 雑な言葉を用いている自分自身に反省。
河原地副主宰の<俳句時評>は
最近の俳壇へ一石を投じているようで興味深い。
伊藤同人による <秀峰集作品鑑賞>は
よどみなく読みやすく 鑑賞とはこのように書くというお手本を見る思い。
毎月連載も嬉しい。
遠峰集より
神輿渡御大緑蔭の杜進む
先導の声の明るし麦の秋
奔放になだれ紫麦熟るる
藷苗挿す本陣裏のほまち畑
日翳りてよりの明るさ白菖蒲
また今月の遠峰集には 亡き横森さんへ捧げる追悼句が多くあり
あらためて在りし日の笑顔を偲んでいます。
指宿予科練訓練地に見つけた月桃の花
海光やこぼれて白き花月桃 栗田やすし