2021年2月21日日曜日

NHK俳句

萌え出づるものの匂ひや漱ぐ   西村和子

ゲストやくみつる

球磨川の復興遅々と下萌ゆる    第三席

杖の手に地球の鼓動草萌ゆる    第二席

下萌や和菓子に透ける浅緑

下萌や考古学者は丸眼鏡

雨上がるたび下萌の濃くなりぬ   岸本推薦

手付かずの学級花壇下萌ゆる

草萌や瓦礫ばかりと思ひしに    第一席 接続助詞「に」の言いさしが巧み  

最初はグー丘に下萌始まりぬ    やくみつる推薦

放牧の杭打ちの音草萌ゆる

吟行が出来ない時 一人吟行 駅まで歩く 町内を歩く

①朝起きて一句

手びさしに軽飛行機を春の風     葉子

春朝やコーンフレークふやかしぬ   みつる     

遠目にも今朝十あまり藪椿      和子

②スタジオに着くまでに一句

オートバイのゆつくり曲がる春の昼  葉子

春めきてスキーショップの赤き札   みつる

吹き出しのかたち軽やか春の雲    和子