5月9日
かほの上半分が見るポピーの野 鴇田智哉
マスク生活に気が付いて得た句とのこと
渡り鳥みるみるわれの小さくなり 上田五千石蛾ある
視野の転換がある
チューリップ喜びだけを持つてゐる 細見綾子 について後半鴇田さんが解説
解釈 Aその花は喜びだけを持っている
B私は喜びだけをもっている
まだ18時(ろくじ)だと夏の空輝けり 加藤諒
作者から空へ主体の転換が感じられる 晴れやか 鴇田談
空蟬やわれの背中の空の青 岸本葉子
切り替わっているが重ね合っていてしなやかな感じ 鴇田談
ゆつくりと脈打つ罌粟の花の丘 二席
風音の傷み始めて芥子畑
ポピーいつどこから飛んできたのです 岸本推薦 三席
手を打つて罌粟の花びらみな散らす 一席
罌粟の花一瞬にしてあきらめる
虞美人草何だか得をしたような
罌粟の花もっと電気の要るギター
罌粟の花包もうとして曲げる指 加藤推薦
罌粟ひらく人に三百程のつぼ