自由題
小澤實特選
帰省子の庭にぬうっと現るる
これは息子 娘は連絡を取り合うはず なかなか実感のある句(西村)
臨場感リアルが伝わる(星野)
西村和子特選
ぎしぎしや長子泣くなと育てられ
何処にでも見られる雑草。昔こういうことを言われたという回想句と思ったが(西村)
季語が良い(星野・夏井)
「ぎしぎし」でなければ素通り(夏井)
子育てやジェンダーギャップ、世代間の価値観が違う。(神野紗希)
小川軽舟特選
芙蓉咲く再出発の新居かな 能登の被災者の方
若い人なら薔薇かもしれないが、芙蓉が大人(西村)
「さく」は咲いているから難しいが。内容が入り混じっているか。
「花芙蓉」でも良いか(星野)
「花芙蓉」はダメと思う(西村)
あえて「咲く」を使うときは?(庄司)
効果があって残りのことばに捨て石みたいな働きを持つか「飛び石」と言ってもよい(夏井)
内容を伴いながらうまく伝えるべき(星野)
当日句
実作
油照の坂やマイケルの余韻 庄司浩平
マイケルジャクソン
高野ムツオ特選
ねぶた来る空も地べたも踊り出す
迫力を表したが「踊り出す」が言い過ぎではないか。高野さんなら取る(西村)
外から見た行事は新鮮だが この句毎年見ると言われそう(夏井)
祭りや行事は繰り返しの文学、挨拶(星野)
夏井いつき特選
水掛けて裸祭を蒸しあげる
表現したいことに出遭った(夏井)
井上弘美特選
天高しこの空だけを共有す 二十代の方
せめて青空を共有したい祈り。(井上)
俳句的に天と空が二つ存在してしまう。「共有す」が強い(星野)
作者の平和への願いが伝わってくる。季語は少し変える方が良かったか。
私は歳時記を一ページずつ愚直にめくる。(夏井)
堀田季何特選
羽抜鶏山頭火かく歩みしか
放浪の俳人 ちょっと侘しい。私から見ると何となく同じ歩みをしている。
堀田さんは韻を踏むのが好き(星野)
最期松山一草庵で亡くなった。近いと思うが近いから良いか、等分にある。(夏井)
ちょっとユーモラスな一面で良い(西村)
