岸本尚毅 選 特選9句
粛々と記憶の消ゆる老いの秋
空映す暗き廊下や秋の寺 中田喜子 一席
九十の身を白帝に委ねけり
現とも夢とも伯母の秋の椅子
先生の秋の日曜暮れにけり 三席
妻逝きて慣れしと思ふ秋の雲
波止の秋もつれしチェーン錆ぶるまま
秋は不意に燃えるゴミの日空綺麗 東大落語家 二席
猫沈むこの手まくらに小さき秋
母の香も譲り受けたる秋袷 中田
母の香や譲り受けたる秋袷 岸本尚毅添削 私
チアガール翔べ秋天を高く抱き 昇吉
「秋天」があるから「高く」は?(中田)
高く翔んで秋天を抱けチアガール 岸本尚毅添削
手拍子の施設の母や窓の秋 投稿者
「手拍子の」の「の」と「母」が離れている 昇吉
手拍子す施設の母の窓に秋 昇吉
手拍子の母を施設に窓の秋 岸本尚毅
自選=人の句をたくさん読む
多読多憶=記憶力が無い私はどうすれば良いのでしょう
※写真は去年の半田矢勝川
日本記者クラブの討論形式は不公平感があります。
同じ質問を全ての候補者に同じ時間で答えてほしいものです。
時間の関係で、と答えを特定の人に答えさせない記者と
特定の人にしか聞かない記者。