遠峰集より
梅雨雲を突きぬけ富士の嶺黒し
東京の路線図膝に冷房車
汗ばめり地下道長き大手町
夏帽をたたみて拝す鬼子母神
幼と手つなぎて潜る茅の輪かな
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9月号には故鈴木みや子さんを偲ぶ特集がありました。
何年か前に蒲郡方面に吟行句会をした折に、何方かがお迎えに行かれて
皆さんとでお会いしたことが一度だけあります。
少しやせておいででしたが(もともとスマート)
そこに座っておられるだけで何か薫りがただようようでした。
吊り上げて大提灯の下涼し 鈴木みや子
一色の提灯まつり、、夏の暑さの中を 提灯を上げたら海からの風が来たのでしょうか。
それを 涼しいと・・・
つくづく詩人でいらしたのだと思いました。