雲あふれ卒業の日の水たまり 片山由美子
ゲスト パティシエ捧雄介氏 司会 武井
ただごと俳句
三つ食へば葉三片や桜餅 虚子
母の背の丸くなりたる夜なべかな × 皆がそう思うのは陳腐で只事すぎる
太陽が沈めば日暮冷し酒 〇 あえて当り前なことを言い
一夜明け一夜干しなる針魚かな 〇 一夜の繰り返しのリズムにのり平凡でなくなる
入選句
マルクスに少し染まりて卒業す
卒業の日の朝刊を配り終ふ
卒業の朝やココアを少しだけ 武井推薦 三席
部室には部室の匂ひ卒業す
戻り来ぬ一冊の本卒業す
卒業の日の駅前のさざめきぬ
卒業す敬語使へる子となりて 二席
卒業の日は坂道をゆつくりと 「は」画効いている 普段はゆっくりでない
卒業や太平洋を見に父と ゲスト推薦 私推薦 一席
ただごと俳句
あたたかや日記に晴れの印記す 武井 〇
「記す」がかたいので「記したる」 片山
良い句はおのずから整っている 片山
※ゲストのお店 新宿小田急百貨店と判明しました 本店もあるようですが