遠峰集より
独楽回す虚子の一句を諳んじて
如月の風の打ち合ふ絵馬の音
パティシェの実演愛の日の近し
やはらかき絹の手ざはり吊し雛
春炬燵鏡文字にも児を褒むる
☆.。.:*・°☆
たとふれば独楽のはぢける如くなり 虚子
栗田先生が碧梧桐の研究者として
NHKにVTRで出演されたことを思い出しました。
虚子が、亡くなった碧梧桐を詠んで贈った句と言われています。
看護師さんから実家へ連絡があったのは 4月3日未明だったので、
もしかしたら2日だったかもしれない。
母の命日ということですが。
昨日から、明日なのだなと思っていましたが
昼間は忘れていました。
ヒアルロン酸の注射と 自治会の印刷物の確認と。
そして何年か後の4月4日が父の命日ということで一日違い。
その時も私が一番最後に駆けつけて。
若い時は 誰もが臨終に間に合うわけはないのではという
勝手な理屈を思っていましたが、
父母の最期に立ち合えなかったことが
少しずつ大きな後悔となり、拭いきれないというのが本音です。
いつも 命日のこの頃「人間の尊厳」(これは校訓だったと思いますが)という
言葉を思い出します。
何も親孝行らしいことできなくてごめんね。
でも私たちにとって とても良い父と母でした。
追記 病と闘い続けた22年を思うとき、とてもよく頑張ったし立派だったと思います。
母の日の目覚めぬ母を見舞ひけり ☆NORIKO☆
主宰に初めて評をいただいた句。既に3年ほど前に故人となっていたのですが。