2025年1月21日火曜日

2024朝日俳壇 最優秀句

ネットニュースで見つけたので載せてみます。

 ■高山れおな 選

野遊のことろことろや日のとろろ

 〈作者の言葉〉暖かな春の野に、子どもたちが楽しく遊んでいます。こんな平和に、ふと鬼の気配がないかと不安がよぎります。「ことろことろどのこをことろ」。でもそんな不安も穏やかな日差しにたわいなく消えてゆくのです。

 〈評〉春日遅々の気分をかきたてるリフレイン。甘く、気怠く、ちょっと不吉で。

■小林貴子 選

鴨鍋や仕留める迄を聞かさるる

 〈作者の言葉〉鴨肉とネギの鍋が煮立っており、よい匂いがしている。客が次々と鴨を仕留めるまでを質問するので、招待者はつい長々と話をしている。こちらは涎(よだれ)が長々と垂れ困っている。そんな滑稽なシーンを思い出して作った。

 〈評〉鴨を仕留めるまでの話はなまなましい。食べること、生きることを思う。

■長谷川櫂 選

腸を晒すアメリカ秋黴雨

 〈作者の言葉〉自分第一の考えが世界を席巻しています。世の中はどうなっていくのでしょうか? 剝きだしの本音が世界を破滅させないことを切に願います。四人の孫たちの人生が平和の光に照らされますように。祈りの一句です。

 〈評〉時事問題は新聞俳壇の大事な題材。昨年最大の珍事を鋭く詩的に描く。

■大串章 選

極楽も地獄も忘れ日向ぼこ

 〈作者の言葉〉ふり返れば、私の一生は極楽と地獄の間をうろうろしていただけのように思う。最近、極楽も地獄も霞んで遠くになった。そのせいか、何処かが軽くなったような気がする。その心境が、この句を生んだのかとも思う。

 〈評〉無念無想の日向ぼこ、無我の境地にひたる。喧噪を離れた至福のいっとき。

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長谷川氏の評は、朝日的ですね。

(追記)4句の中の私の一番の句は「野遊のことろことろや日のとろろ」

2019年 丁度上京していて

トランプ大統領のビースト見たさに迎賓館前の道路で待機していたことも懐かしく。

まだ元気な私でした。

トランプ氏関連ニュースで横田早紀江さんがコメントを寄せていました。

横田さん そして袴田さんお姉さんをニュースで見ると、本当にご立派だなあと思います。

明日は愛子さまもご出席の歌会始。

女流棋士西山さんのプロ編入試験5日目最終局もあります。


いただいたカレンダーの写真です