風光集より
紅さして帯解の子が笑みこぼす
花束のやうに帯結ひ七五三
七五三胡床に少女畏まる
てつちりやいくら注いでも酔はぬ婿
議事堂の空の鈍色初時雨
所用の時間までを観覧してきました。 はじめの順路の写真を撮り忘れ・・
民放連副会長でフジの重役でもある遠藤氏が
遠藤周作氏の息子さんで前社長だったと知りびっくり。
この方が一番弁が立つ印象でした。
フジTVは人気番組を作った人が社長になることも分かりました。
安藤優子氏が司会をしていた夕方の番組で
冬季五輪前の番組の 真央ちゃんゲストの最中に
真央ちゃんが転んで横たわっているパネルか看板を
画面下半分にいっぱい出して憤慨した記憶があります。
追記ですが、他社のリークにより坂本弁護士一家の事件が起こってしまったこと
こちらにも怒りを禁じえませんでした。
俳句 得点 作者
珈琲や何にもうまくいかない日 ◎◌◌◌ 中西アルノ
吾に珈琲君に煙草があり霧氷 ◎◎◌ 若林哲哉
雪原のコーヒーに立つ太き湯気 ◎ 土肥あき子
缶コーヒーごくごく冬銀河がぶがぶ ◎ 高野ムツオ
恋コーヒー苦味多きや年忘れ ◌ 古坂大魔王
特選三句
三席 コーヒーと日付の変はるころの雪
二席 防護服脱いでコーヒー秋夕焼
一席 コーヒーや大根提げて来た友と
天皇、皇后両陛下、皇族方、召人、選者、入選者の歌は次の通り。
天皇陛下ネットニュースで見つけたので載せてみます。
■高山れおな 選
野遊のことろことろや日のとろろ
〈作者の言葉〉暖かな春の野に、子どもたちが楽しく遊んでいます。こんな平和に、ふと鬼の気配がないかと不安がよぎります。「ことろことろどのこをことろ」。でもそんな不安も穏やかな日差しにたわいなく消えてゆくのです。
〈評〉春日遅々の気分をかきたてるリフレイン。甘く、気怠く、ちょっと不吉で。
■小林貴子 選
鴨鍋や仕留める迄を聞かさるる
〈作者の言葉〉鴨肉とネギの鍋が煮立っており、よい匂いがしている。客が次々と鴨を仕留めるまでを質問するので、招待者はつい長々と話をしている。こちらは涎(よだれ)が長々と垂れ困っている。そんな滑稽なシーンを思い出して作った。
〈評〉鴨を仕留めるまでの話はなまなましい。食べること、生きることを思う。
■長谷川櫂 選
腸を晒すアメリカ秋黴雨
〈作者の言葉〉自分第一の考えが世界を席巻しています。世の中はどうなっていくのでしょうか? 剝きだしの本音が世界を破滅させないことを切に願います。四人の孫たちの人生が平和の光に照らされますように。祈りの一句です。
〈評〉時事問題は新聞俳壇の大事な題材。昨年最大の珍事を鋭く詩的に描く。
■大串章 選
極楽も地獄も忘れ日向ぼこ
〈作者の言葉〉ふり返れば、私の一生は極楽と地獄の間をうろうろしていただけのように思う。最近、極楽も地獄も霞んで遠くになった。そのせいか、何処かが軽くなったような気がする。その心境が、この句を生んだのかとも思う。
〈評〉無念無想の日向ぼこ、無我の境地にひたる。喧噪を離れた至福のいっとき。
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長谷川氏の評は、朝日的ですね。
(追記)4句の中の私の一番の句は「野遊のことろことろや日のとろろ」
2019年 丁度上京していて
トランプ大統領のビースト見たさに迎賓館前の道路で待機していたことも懐かしく。
まだ元気な私でした。
トランプ氏関連ニュースで横田早紀江さんがコメントを寄せていました。
横田さん そして袴田さんお姉さんをニュースで見ると、本当にご立派だなあと思います。
明日は愛子さまもご出席の歌会始。
女流棋士西山さんのプロ編入試験5日目最終局もあります。
選者 木暮陶句郎
侘助のひとつの花の日数かな 阿波野青畝
床柱夕日影さす寒椿 篠井英介
中七が上五下五どちらにもかかっている
木暮氏添削
床柱に夕日影さす寒椿
寒椿夕影倒す床柱
特選六句
侘助や師匠のこゑはよく通り
陶工の頬につちくれ寒椿
侘助や曖昧母音ひとつ吐く
乳房失ひ白の眩しき寒椿
寒椿時に聞こゆる鈴祓
留石の向かう侘助らしき花
特選三席
寒椿徳利に挿して酒やめむ
特選二席
侘助や父の句帳のみみず文字
特選一席
片口に白洲正子の寒椿
特選六句
ためらはぬ母の手際や初鏡
初鏡棒のやうなる娘の着付け
娘は出かけシトラスの香の初鏡
ゆるやかに割烹着ぬぎ初鏡
病床の顔は上向き初鏡
往来に朗らかな声初鏡
三席
牛小屋に赤いヤッケの初鏡
二席
初鏡昨夜活けたる花香る
一席
背には吾子膝にも吾子の初鏡
講書始の儀について
2024年の分をテレビ東京がノーカット放送のYouTubeが上がっていて
言語学や刑事法などの講義を見て 勉強になりました。
但し、私はすぐ忘れてしまいますが。
椅子に背を凭れることなく およそ1時間、真剣に聞いていらっしゃる皇族方。
じっと座ることさえできない私は、感心しきりでした。
2025のノーカット版は まだ見当たりませんが 楽しみに待っています。
歌会始も。
特選六句
双六や時折めくる単語帳
双六を止めて黙祷空青し
双六のたかが六つの未来かな
双六に飽き折紙の山と谷
双六や総て正しい道である
双六や未来が平らだつたころ
「や」
古池や蛙飛こむ水の音 芭蕉
死や霜の六尺の土あれば足る 加藤楸邨
長き夜の苦しみを解き給ひしや 稲畑汀子