2025年1月31日金曜日

伊吹嶺 2月号

風光集より

紅さして帯解の子が笑みこぼす

花束のやうに帯結ひ七五三

七五三胡床に少女畏まる

てつちりやいくら注いでも酔はぬ婿

議事堂の空の鈍色初時雨



2025年1月30日木曜日

ヤマザキマザック美術館

 所用の時間までを観覧してきました。 はじめの順路の写真を撮り忘れ・・





金・銀・赤のスネークの部屋がありました
巳年ゆえ?


ガレは家具も手掛けました
トンボの脚がなかなか立派
発表当時は驚かれたデザインらしく
テーブル面に「ガレ」のサインが木目込みで





 一階ショールーム的な会場で写しても良いものを撮りました
株式上場していませんが優良企業のようです
ピカソ、モネ、ルノアール、ローランサン、ロダンなど持っています

去年の夏、京セラ美術館(京都市立)にて、障がい者手帳をお持ちの方から、介護者1名同伴無料になるのでどうぞと言われ、2200円の料金を払わずに鑑賞出来ました。
ヤマザキマザック美術館折紙展は200円の割引がありました。
ちょっと調べてみると、愛知県、名古屋市美術館は、企画展の都度減免の額が違うようです・・・京都はさすが・・・(?)

2025年1月27日月曜日

会見

民放連副会長でフジの重役でもある遠藤氏が

遠藤周作氏の息子さんで前社長だったと知りびっくり。

この方が一番弁が立つ印象でした。

フジTVは人気番組を作った人が社長になることも分かりました。

安藤優子氏が司会をしていた夕方の番組で

冬季五輪前の番組の 真央ちゃんゲストの最中に

真央ちゃんが転んで横たわっているパネルか看板を

画面下半分にいっぱい出して憤慨した記憶があります。

追記ですが、他社のリークにより坂本弁護士一家の事件が起こってしまったこと

こちらにも怒りを禁じえませんでした。

2025年1月26日日曜日

NHK俳句 コーヒー

俳句              得点     作者

珈琲や何にもうまくいかない日  ◎◌◌◌  中西アルノ

吾に珈琲君に煙草があり霧氷   ◎◎◌ 若林哲哉

雪原のコーヒーに立つ太き湯気  ◎ 土肥あき子

缶コーヒーごくごく冬銀河がぶがぶ  ◎  高野ムツオ

恋コーヒー苦味多きや年忘れ   ◌  古坂大魔王

特選三句

三席 コーヒーと日付の変はるころの雪

二席 防護服脱いでコーヒー秋夕焼

一席 コーヒーや大根提げて来た友と



 明楽時運にて

2025年1月22日水曜日

歌会始

天皇、皇后両陛下、皇族方、召人、選者、入選者の歌は次の通り。

天皇陛下
旅先に出会ひし子らは語りたる目見(まみ)輝かせ未来の夢を
皇后さま
三十年(みそとせ)へて君と訪(と)ひたる英国の学び舎(や)に思ふかの日々の夢
秋篠宮さま
初夢に何を見たのか思ひ出でむ幼き頃の記憶おぼろに
秋篠宮妃紀子さま
絲と針夢中にオヤを編む先に二つ三つと野の花が咲く
天皇家長女愛子さま
我が友とふたたび会はむその日まで追ひかけてゆくそれぞれの夢
秋篠宮家次女佳子さま
キャンバスに夢中になりて描きゐしかの日のことはなほあざやかに
常陸宮妃華子さま
御即位の儀式始まり絹ずれの音のみ聞こゆ夢のはじめに
高円宮妃久子さま
ヨルダンの難民キャンプに若きらはこれからの夢を語りをりしが
高円宮家長女承子さま
『夢の国のちびっこバク』も三十年(みそとせ)をわが夢食(は)みつつおとなになりしか
▽召人(敬称略)
三田村雅子
一人寝の夜の寝覚のさびしさにみじかき夢のかけらを拾ふ
▽選者(敬称略)
三枝昂之
叶ひたる夢叶はざる夢ありて秋天に柿ふたつぶ三つぶ
永田和宏
人の見る夢は儚しさざんくわの白にほのかに朱の影させる
今野寿美
杏の木の上の巣箱に赤い屋根、丸い穴ありそして夢あり
栗木京子
さあ夢を語りませうと海見ゆる席に「予約」のプレート置かる
大辻隆弘
あけがたの汀(みぎは)のみづをあなうらに踏みつついまだ夢のなかなる
▽入選者(敬称略)
長野県 金井寛
マエストロ小澤の夢をはぐくみて楽都となれり山岳の街
長崎県 馬渡寿人
満開の被災地桜くぐり抜け「のと鉄道」の夢走り出す
静岡県 佐藤一央
十週の日本語教室(クラス)了(を)へし子はひらがなのみで夢を語れり
新潟県 大堀みき
「戦争」の対義語は「夢」生徒らは班学習で言葉を探す
埼玉県 吉田光男
まだ夢を見るのだらうか議事堂の壁に隠れたアンモナイトも
埼玉県 川崎ななせ
カーテンをあなたがあけて文鳥とわたしが同時に夢からさめる
岡山県 西江涼帆
大丈夫あなたが夢を追ふあひだ私はずつと追ひ風である
東京都 村木陸
「実際に叶ふ程度にしておけ」とそんな夢など見たくないのだ
東京都 栗田岳
祖父の居た小さき漁港の夢覚めて潮の匂ひはかすかに立ちぬ
宮崎県 森山文結
ペンだこにうすく墨汁染み込ませ掠れた夢といふ字を見てる

平成31年には鷹羽狩行氏が召人に招かれました
召人  鷹羽狩行
ひと雨の降りたるのちに風出でて一色(いっしょく)に光る並木通りは
平成30年は 召人控 でした
召人控 鷹羽狩行
あらたまの空を仰げば連峰の近づきてくる語りあふがに

2025年1月21日火曜日

2024朝日俳壇 最優秀句

ネットニュースで見つけたので載せてみます。

 ■高山れおな 選

野遊のことろことろや日のとろろ

 〈作者の言葉〉暖かな春の野に、子どもたちが楽しく遊んでいます。こんな平和に、ふと鬼の気配がないかと不安がよぎります。「ことろことろどのこをことろ」。でもそんな不安も穏やかな日差しにたわいなく消えてゆくのです。

 〈評〉春日遅々の気分をかきたてるリフレイン。甘く、気怠く、ちょっと不吉で。

■小林貴子 選

鴨鍋や仕留める迄を聞かさるる

 〈作者の言葉〉鴨肉とネギの鍋が煮立っており、よい匂いがしている。客が次々と鴨を仕留めるまでを質問するので、招待者はつい長々と話をしている。こちらは涎(よだれ)が長々と垂れ困っている。そんな滑稽なシーンを思い出して作った。

 〈評〉鴨を仕留めるまでの話はなまなましい。食べること、生きることを思う。

■長谷川櫂 選

腸を晒すアメリカ秋黴雨

 〈作者の言葉〉自分第一の考えが世界を席巻しています。世の中はどうなっていくのでしょうか? 剝きだしの本音が世界を破滅させないことを切に願います。四人の孫たちの人生が平和の光に照らされますように。祈りの一句です。

 〈評〉時事問題は新聞俳壇の大事な題材。昨年最大の珍事を鋭く詩的に描く。

■大串章 選

極楽も地獄も忘れ日向ぼこ

 〈作者の言葉〉ふり返れば、私の一生は極楽と地獄の間をうろうろしていただけのように思う。最近、極楽も地獄も霞んで遠くになった。そのせいか、何処かが軽くなったような気がする。その心境が、この句を生んだのかとも思う。

 〈評〉無念無想の日向ぼこ、無我の境地にひたる。喧噪を離れた至福のいっとき。

*--*--*--*--*

長谷川氏の評は、朝日的ですね。

(追記)4句の中の私の一番の句は「野遊のことろことろや日のとろろ」

2019年 丁度上京していて

トランプ大統領のビースト見たさに迎賓館前の道路で待機していたことも懐かしく。

まだ元気な私でした。

トランプ氏関連ニュースで横田早紀江さんがコメントを寄せていました。

横田さん そして袴田さんお姉さんをニュースで見ると、本当にご立派だなあと思います。

明日は愛子さまもご出席の歌会始。

女流棋士西山さんのプロ編入試験5日目最終局もあります。


いただいたカレンダーの写真です


2025年1月19日日曜日

NHK俳句  寒椿 侘助

選者 木暮陶句郎

侘助のひとつの花の日数かな   阿波野青畝

床柱夕日影さす寒椿   篠井英介

 中七が上五下五どちらにもかかっている

木暮氏添削

床柱に夕日影さす寒椿  

寒椿夕影倒す床柱   

特選六句

侘助や師匠のこゑはよく通り

陶工の頬につちくれ寒椿

侘助や曖昧母音ひとつ吐く

乳房失ひ白の眩しき寒椿

寒椿時に聞こゆる鈴祓

留石の向かう侘助らしき花

特選三席

寒椿徳利に挿して酒やめむ

特選二席

侘助や父の句帳のみみず文字

特選一席

片口に白洲正子の寒椿


これは茶の花



2025年1月18日土曜日

伊吹嶺愛知支部新年俳句大会







私は左腕を上げ下げしないように注意があるので、これは出来ませんでした。

俳句大会は二回だけ名乗れました。

主宰と顧問の選には入れませんでした。

珈琲へ多めのミルク今朝の冬  の


 

2025年1月12日日曜日

NHK俳句 初鏡

特選六句

ためらはぬ母の手際や初鏡

初鏡棒のやうなる娘の着付け

娘は出かけシトラスの香の初鏡

ゆるやかに割烹着ぬぎ初鏡

病床の顔は上向き初鏡

往来に朗らかな声初鏡

三席

牛小屋に赤いヤッケの初鏡

二席

初鏡昨夜活けたる花香る

一席

背には吾子膝にも吾子の初鏡







2025年1月11日土曜日

講書始

講書始の儀について

2024年の分をテレビ東京がノーカット放送のYouTubeが上がっていて

言語学や刑事法などの講義を見て 勉強になりました。

【2024講書始の儀】

但し、私はすぐ忘れてしまいますが。

椅子に背を凭れることなく およそ1時間、真剣に聞いていらっしゃる皇族方。

じっと座ることさえできない私は、感心しきりでした。

2025のノーカット版は まだ見当たりませんが 楽しみに待っています。

歌会始も。

2025年1月6日月曜日

NHK俳句 双六

特選六句

双六や時折めくる単語帳

双六を止めて黙祷空青し

双六のたかが六つの未来かな

双六に飽き折紙の山と谷

双六や総て正しい道である

双六や未来が平らだつたころ


「や」

古池や蛙飛こむ水の音      芭蕉

死や霜の六尺の土あれば足る   加藤楸邨

長き夜の苦しみを解き給ひしや  稲畑汀子