遠峰集より
初凧の天地を繋ぐ糸の張り
年金を少し寄付して冬ぬくし
日の匂ひ溜めてふくらむ干布団
座布団に顎のせてをり狩の犬
スノーボーダー回るよ地球飛び出して
梅あそこ此処と愛で合ひ本借りに
遠峰集より
初凧の天地を繋ぐ糸の張り
年金を少し寄付して冬ぬくし
日の匂ひ溜めてふくらむ干布団
座布団に顎のせてをり狩の犬
スノーボーダー回るよ地球飛び出して
梅あそこ此処と愛で合ひ本借りに
ニュースより 大賞3句 放送は5月1日
雨雲の行く手や蕎麦の花明かり
人はまだ君の死知らず冬の虹
一斉に灯し聖樹を驚かす
昨日は「覚えておきたい短歌と俳句100選」の放送がありましたが
俳句で学者の先生が加わったためか、江戸時代の人が13人
昭和を彩った俳人が少ない気がして残念でした。
4Sのひとり山口誓子も
また、蛇笏賞も得られている細見綾子先生もなくて。。。
好みは分かれるってことにして・・・
NHKさん【09】によっぽりと秋の空なる不尽の山 上五が抜けてますよ
訂正してありました(16:00加筆)
短歌の栗本さん穂村さんはこの選者でもありましたが、選ばれてもいました。
観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生 栗本京子
坂本花織選手おめでとう。
どれくらい練習を重ねたらノーミスできるのでしょうか。
(ノーミスする、ノーミスできない)は(?)と思うことはありますが、置いといて。
今日は宇野君頑張って~✨
映画「東京公園」の監督の青山さんという方、奥様はとよた真帆さんとのこと。
知らなかったです。まだお若いのに残念ですが、名作は歳月を経ても残ります。
そして俳句もまた。沢山の迷作(私のこと)の中から、
心に残る句が一つでも二つでも出来れば・・・と。
昨日、ゼレンスキー大統領の奥様が、大統領夫人になってから
目の不自由な子供へ日本の童話をウクライナ語に訳した話が演説の中で取り上げられました。
何の童話かと気になっていたところ、「桃太郎」と「二匹のかえる」だとのこと。
「二匹のかえる」は新実南吉作でした✨
知多半島出身としては嬉しい限りです。
けんかしてから冬眠して仲直りするお話とか。
雛の間よ背広吊るすも飯食ふも 岸本尚毅
ゲスト 桃沢健輔 司会 中田喜子
草の戸も住替る代ぞひなの家 芭蕉
世の移り変わりを詠んだ
入選句
猫のいる少し古びた雛の家
薄給の頃懐かしき雛かな
古雛やま白き肌は母に似て
枕辺の薬リモコン紙雛 桃沢推薦 三席
雛の間に子を丸々と育てけり
山売った事など知らず雛飾る
大空を雲の行列雛まつり 私推薦 一席
空間が出ている 雛(屋内)空(屋外)を取り合わせてよい句となった
理屈ではないところで響きあっている (岸本)
華やかで幸せなものに見える 他の言葉の見せ方 と、ゲストが述べる (桃沢)
ボタ山の麓の街の雛まつり
炭鉱王浮名と雛を残しけり 中田推薦 二席
これは福岡の伊藤家で見ました。柳原白蓮の最初の夫
ブロカント母国の雛の笑みかすか 中田
ブロカントをかみ砕いた「フランスの骨董市に笑まう雛」
雛祭並べて冷やすビールかな 桃沢
缶ビール並べて冷やす雛祭
一寸の雛飾る男の書斎かな
一寸の雛を男の書斎かな
一寸の雛や男の書斎にて
今日で岸本さん中田さん最後、中田さんもう一年お願いしたかった💦
予選
C組
初虹の窓辺プランター葬の鉢 岩永徹也 4位
「プランター葬」の言葉の質量が大きい。
プランター葬はつ虹の大きな窓 (夏井添削)
プランター葬を選べば春の虹 〃
ダイヤ改正春恨の昇り降り ミッツ
春恨の改正二番ホーム嗚呼 (夏井添削)
静けさや一貫校の春休み 千賀 2位
卒業や階段に階段の影 村上 1位
D組
春雷すストレッチャーを急かす駅 しょうきち 2位
春帽子手に駆け上るあと5段 皆藤愛子 3位
発車ベルあと5段春帽子手に 駆け上がるが不要になりテーマ性が出る
春愁をエスカレーター地下へ地下へ 森口瑤子 1位
春の憂いの私を地下へ 「を」が出来ることは実力
地下へ地下へ 字余りもリフレインも重い心が伝わる (夏井)
阪西敦子 ゲスト村雨氏(庭師、俳優、スウェーデン人) 司会岸本葉子
摘草や草の名母によみがへり
摘草や隣に人のゐるごとく 岸本推薦
草摘の母より小さく歌聞こゆ 一席
摘草のいつしか雲の中にゐる 二席
草摘みし夜の眼裏のうすみどり 村雨推薦 三席
摘草や犬は家路を恋しがり
摘草や手にしんなりと生きてをり
摘草はしつかり握り転びをり
摘草やすきとほりたる揚げ油
テーマ「パンorライス」
Aブロック
寒明のキャンプごはんはアルデンテ パックン
卒業記念キャンプご飯はアルデンテ 夏井添削
トラクター祖父の膝乗る春休み 千原 2位
祖父の膝乗るで良いか?膝に乗る?(私)
選ばらざる道過る独活ほろ苦し 馬場 決勝へ
Bブロック
春昼やこんどの人はパンが好き 筒井真理子 2位
春昼が少し漠然としている 季語を再考すると良い 人のイメージがほしい(夏井)
春眠しパンで拭ったソース跡 パンサー向井 3位
なかなかいいんじゃないかな(私) 季語が動く(夏井)
花追風見知らぬ町の握りめし 中田喜子 最下位
握り飯の取り合わせは良いが中七が漠然としている(夏井)
花追風吹いて三日の握りめし あえて「吹く」を入れた
花追風梅かこんぶか握りめし テーマが活きる (夏井)
公開録画当たった浅蜊開いた 藤本
センスが良いなと。(私)
言葉同士に火花が散って詩になる
二択の結果が人生(夏井)
公開録画当たった浅蜊口あけた (夏井添削)
CMが長くて気を持たせすぎがネックではありますが。。
雲あふれ卒業の日の水たまり 片山由美子
ゲスト パティシエ捧雄介氏 司会 武井
ただごと俳句
三つ食へば葉三片や桜餅 虚子
母の背の丸くなりたる夜なべかな × 皆がそう思うのは陳腐で只事すぎる
太陽が沈めば日暮冷し酒 〇 あえて当り前なことを言い
一夜明け一夜干しなる針魚かな 〇 一夜の繰り返しのリズムにのり平凡でなくなる
入選句
マルクスに少し染まりて卒業す
卒業の日の朝刊を配り終ふ
卒業の朝やココアを少しだけ 武井推薦 三席
部室には部室の匂ひ卒業す
戻り来ぬ一冊の本卒業す
卒業の日の駅前のさざめきぬ
卒業す敬語使へる子となりて 二席
卒業の日は坂道をゆつくりと 「は」画効いている 普段はゆっくりでない
卒業や太平洋を見に父と ゲスト推薦 私推薦 一席
ただごと俳句
あたたかや日記に晴れの印記す 武井 〇
「記す」がかたいので「記したる」 片山
良い句はおのずから整っている 片山
※ゲストのお店 新宿小田急百貨店と判明しました 本店もあるようですが
流し雛目があったのよ、本当よ 志らく
流される雛と目が合ったと言い張る 夏井添削
かなり字余りですが💦
春夜のおもちゃ屋プラレールのやわやわ キスマイ横尾 昇格
お歯黒のかすかにのぞく雛かな 梅沢
お歯黒のかすかに雛の笑まひけり 夏井添削