遠足が真昼の山に来てもどる 鴇田智哉
霜掃きし箒しばらくして倒る 能村登四郎
入選句
菜の花や父はあとから淋しがる ゲスト推薦
菜の花に向うを向いて人ひとり
菜の花を怒りの色と思ふまで 一席
熱湯に放つ菜花のひらきけり 三席
菜の花に包まれて撮る核家族 二席
帆の向きの来てくださりて宝船
作業着を開け菜の花に食べ終はる 「に」が良い
菜の花やバスの腐食の続く島 岸本推薦
菜の花の野に沈みゆく水晶体 眼球を詠んだ 私推薦
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