岸本尚毅先生 ゲスト マツモトクラブ アシスタント中田喜子
百合みだら五つひらいてみなみだら 時実新子
海に出て木枯帰るところなし 山口誓子
入選句
木枯や日がな湯に入る園の猿 二席
木枯を逃げて楽しや高島屋 店の名を言ったことが現実感がある 三席
木枯やひまはり組に立つ積木
木枯しは嬉しく辛し芋を干す 一席 上から詠む→何のことだろう→種明かし
木枯や誓子行方を見守りて
木枯や蝶伏せゐたる石の上 大きい季語に小さい蝶
木枯や犬の柩の重からず 打消し表現で思いが伝わる
繋がらぬ手には木枯いくじなし ゲスト推薦 中田推薦
木枯に向かう女や髪の嵩 きりっとした女性の姿が際立つ
木枯や天使の梯子けざやかに 中田喜子
難しい題材をよく詠んだ 「けざやかに」が目立つ
岸本先生添削
木枯や天使の梯子ありありと 「まざまざと」を考えたが強過ぎるので
木枯しの遠き記憶に暖をとる マツモトクラブ
遠き記憶でほっこりする「見たて」のようで川柳ぽい印象になる
岸本先生添削 木枯しの遠き記憶や暖をとる
木枯の夜の訃笑顔を思ひ出す 投稿句
毎年木枯しが吹くと思い出す(マツモト)
もう少しスッキリできないか(中田)
岸本先生添削 木枯の訃にありし日の笑顔かな
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