2025年10月19日日曜日

茄子の馬








 形から考えればほっそりしたキュウリが馬で でっぷりした茄子が牛

馬に乗って早く家に来るように瓜の馬

帰りはゆっくりと茄子の牛に乗って

ということは知っていました。

紺深き茄子の名馬よ父祖迎ふ  の 

瓜と茄子でセットで飾るので 茄子の馬にしました。

そして「茄子の馬」には歳時記に「なすびのうま」ですって。びっくり。

主季語になっています。

2006年角川俳句大歳時記秋

父ははを連れて兄来る茄子の牛   安住敦

初捥ぎのわが丹精の茄子の馬    石田あき子



NHK俳句  紅葉

 和田華凛  ゲスト 能楽師 安田登氏

美しすぎる季語を詠むのは難しい(和田)

安田氏:其角 俳人は能を学ぶべしと言った  制限のある中での表現

和田氏:有季定型 制限があるからこそ余白が生まれる

この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉   三橋鷹女

特選句

紅葉山神の吐息は裾野まで

乗り換えて紅葉を浴びに行く切符

一村に一寺一宮紅葉濃し   数字の一が効いていますね

トンネルの丸が切り取る紅葉山

本丸を残し紅葉の暮れにけり

紅葉冷え珈琲の香の女坂

ゲストの句 行き暮れて空一面の紅葉哉  安田登

和田さん提案  行き暮れて空一面の夕紅葉

特選 

三席 夕紅葉そろそろ鬼が動き出す

二席 みづうみにたてよこのあり山紅葉

一席 赫赫と日輪めぐる紅葉かな    赫赫(かくかく)