2016年8月10日水曜日

カブトムシの会話

カブ 「この前は この家のお婆さんが 蓋をきちんと閉めていなかったから
    蓋を力技で開けて外へ出たのに、お爺さんに見つかってしまったワ」

トム 「お前は体がでかいから力持ちだものねえ。
    それで何かい、リビングを飛び回っていたらしいじゃないか。
    二回目は新聞紙の間に隠れていて
    ゴソゴソしていたところを見つかってしまったっけ」

カブ 「そうなのよ~~  虫かごみたいな家はは狭くて 飛べないし、ホントに嫌だわ」

トム 「毎日腐葉土に潜っていると、この家のお婆さんが、死んじゃったんじゃないかしらって
    心配してくれているね。
    僕たち夜行性だから、昼間は腐葉土に潜っているのであって
    死んでるわけじゃないんだ。でもいつまで生きられるか?」

カブ 「ちびっこが虫に関心が無くて 世話しないし、
    結局お婆さんが世話することになったけど まあまあ良くしてくれてるし。
    でも お婆さんは夜更かしで お爺さんは早起きで
    このところオリンピックもあるし 私たちも昼夜無しね」

トム 「仕方ないね。四年に一度の年に テレビ好きの家で飼われることになってしまったから」

カブ 「おや、今日からまた随分大きな一回り大きい家になったじゃない。クヌギの枝も入ったワ」

トム 「僕たちが二匹とも生きているって分かったから、
    もう少し長生きさせてあげようかと思ったのだろう。
    それに、聞いた話じゃ帰省する子がいるって言うことで、大掃除してるし
    僕たちにも 少しは良い環境を作ってくれたみたいだ」

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