カブ 「この前は この家のお婆さんが 蓋をきちんと閉めていなかったから
蓋を力技で開けて外へ出たのに、お爺さんに見つかってしまったワ」
トム 「お前は体がでかいから力持ちだものねえ。
それで何かい、リビングを飛び回っていたらしいじゃないか。
二回目は新聞紙の間に隠れていて
ゴソゴソしていたところを見つかってしまったっけ」
カブ 「そうなのよ~~ 虫かごみたいな家はは狭くて 飛べないし、ホントに嫌だわ」
トム 「毎日腐葉土に潜っていると、この家のお婆さんが、死んじゃったんじゃないかしらって
心配してくれているね。
僕たち夜行性だから、昼間は腐葉土に潜っているのであって
死んでるわけじゃないんだ。でもいつまで生きられるか?」
カブ 「ちびっこが虫に関心が無くて 世話しないし、
結局お婆さんが世話することになったけど まあまあ良くしてくれてるし。
でも お婆さんは夜更かしで お爺さんは早起きで
このところオリンピックもあるし 私たちも昼夜無しね」
トム 「仕方ないね。四年に一度の年に テレビ好きの家で飼われることになってしまったから」
カブ 「おや、今日からまた随分大きな一回り大きい家になったじゃない。クヌギの枝も入ったワ」
トム 「僕たちが二匹とも生きているって分かったから、
もう少し長生きさせてあげようかと思ったのだろう。
それに、聞いた話じゃ帰省する子がいるって言うことで、大掃除してるし
僕たちにも 少しは良い環境を作ってくれたみたいだ」
0 件のコメント:
コメントを投稿