遠峰集より
冷房裡夜更けて稿を読み返す
三条の河原昏れゆき大文字
燃え盛る「妙」に合掌大文字
父母のこと語りて仰ぐ遠花火
訥々と逆縁語る生身魂
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生身魂は100歳になられ、市長の訪問を受けたそうです。
以前お元気だった頃に瓜漬けを沢山いただきました。
息子さんが闘病中は、俳句を中断して、看病に徹していらしたそうです。
隣町の畑まで自転車で通い、たくさんの野菜を作り、木目込み人形を作り、
書画を習い、写経もなさり、俳画もお上手でした。
訪問して作品の写真を撮り、保存していたのですが、
パソコンが壊れて、外付けハードに保存していなかったため、今は幻となりました。
貝寄風に乗りて帰郷の船迅し 草田男
螢獲て少年の指緑なり 誓子
をりとりてはらりとおもきすすきかな 蛇笏
束の間の日だまりに生き冬の蝶 叡子
何年か前にとっておいたもので、未熟ですが表装してもらいました。
新年の句があればよかったな‥と思いつつ でも五枚になったら窮屈かな。
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