蘭鋳の爆発寸前のかたち 奥坂まや
夏の夜遅く、暑中見舞を書いている
↓
夜遅く暑中見舞を書きにけり
仕事終へ子どもに暑中見舞書く
子へ宛てて暑中見舞を急ぎ書く
ひさびさに子へ手紙書く夜の秋
子へ宛てて長き手紙や夜の秋
頼もしき子へものを書く夜の秋
子へものを書けば寂しく夜の秋 自分の気持ち 「寂し」がベタな表現
子へものをあと幾度書く夜の秋
子へものを書けば遺書めく夜の秋 西村和子
上の8例は西村氏が書いたのではなく堀田氏が描写の用法として作ったのだろうと思います。
「兎」登場
寝ていても耳は起きてるうさぎかな →「耳起きてゐる」 柴田
一噛みの静かな怒りうさぎかな →「うさぎなる」 庄司君
見てゐないやうで見てゐる兎の目 飯島晴子
「猫の恋」
特選
宇宙探査船の帰還猫の恋 二物衝撃か(庄司)
ついてくるな私は恋猫ではない
夜半の叫び恋の猫ならよいのだが
ファシズムの吹き荒れる街猫の恋
カタカナデ書カレタ詩歌猫ノ恋
トルソーの並ぶ倉庫や猫の恋