2015年1月7日水曜日

画伯

星ヶ丘三越で片岡鶴太郎展「還暦紅」(かんれきくれない)を見てきました。
偶然今日はサイン会もあるとのことで、大勢の人が見に来ていました。
う~ん私はやっぱりミーハー。
一番安い画集(最新作中心)のものを
迷った挙句に買って、サインの列に並びました。
サイン後は撮影もOKとのことで 撮ってきましたよ~♪

カレンダーの蟹の絵についての説明。
「1月は蟹です。 華甲 とは還暦のことで
「華」という字は六つの「十」と「一」で成り立っていて「六十一」
数え年61はまさに還暦。茶席では蟹の道具が並ぶ」そうです。

サインも筆で、軸の一番上を持って。
鶴の一字を丁寧に。左利きでした。
ドライヤーで乾かし 半紙を入れてお持ち帰り。
スタッフが総勢6名。うち一人はご子息。
グッズもたくさん販売していましたが、画集を買ったので我慢。

 
もう19集出版してるんですねえ

 
落款をご子息が押していました

 
2015カレンダー1月は蟹
 
寒いときに家の外にいて
ふっと誰かに見られているような気がして振り返ったら
花が1輪咲いていた
こんなに寒いときでもこの花は誰かのためにと云うこともなく
綺麗に咲いていることに感動して いつかこの花を描いてみたいと思ったのだそうです。
それはお隣の庭の花で 丁度奥さんが来たので
花の名前を聞いたら「椿ですよ」と。
そんなことも知らないの?とは言われなかったけれど笑ってみえたとのこと。
椿が絵を描く原点だったので
作品のモチーフとして椿は多かったように思います。
 
ひつじ年についての薀蓄も。
羊は世のため人のために役立つ忠義な動物だと言う事、
正義の義と言う字は上は羊 下が我 と解読できるのだそうで。
 
今回メインの金魚の大作には感心しました。
水槽を出られない金魚は
遊郭から出られない花魁みたいに
精一杯華やいで生きているところに感動するので
それを描きたいと言っていたのも印象的でした。
 
「還暦紅」の「くれない」は「まだまだ暮れない」