2019年1月17日木曜日

両陛下最後の歌会始

1月16日  お題「光」

天皇陛下
贈られしひまはりの種は生へ揃ひ葉を広げゆく初夏の光に
阪神大震災のあとに生えた向日葵の種は御所にも東北の被災地にも贈られたそうです

皇后陛下
今しばし生きなむと思ふ寂光に園(その)の薔薇(そうび)のみな美しく

皇太子さま
雲間よりさしたる光に導かれわれ登りゆく金峰(きんぷ)の峰に

皇太子妃雅子さま
大君と母宮の愛でし御園生(みそのふ)の白樺冴ゆる朝の光に
白樺は皇后陛下のお印

召人 俳人
鷹羽狩行氏
ひと雨の降りたるのちに風出でて一色(いつしょく)に光る並木通りは

選者の一人 歌人 
永田和宏氏
白梅にさし添ふ光を詠みし人われのひと世を領してぞひとは
これは若くして亡くなられた歌人の奥様を詠まれたに違いないと思いました
「われのひと世を領してぞひとは」 

歌は字余りにもおおらか
それと 歌会始は現代仮名遣いでなくて歴史的仮名遣いなのですねー