2021年4月11日日曜日

NHK俳句  菜の花

遠足が真昼の山に来てもどる   鴇田智哉

霜掃きし箒しばらくして倒る   能村登四郎

入選句

菜の花や父はあとから淋しがる    ゲスト推薦

菜の花に向うを向いて人ひとり

菜の花を怒りの色と思ふまで    一席

熱湯に放つ菜花のひらきけり    三席

菜の花に包まれて撮る核家族    二席

帆の向きの来てくださりて宝船

作業着を開け菜の花に食べ終はる 「に」が良い

菜の花やバスの腐食の続く島   岸本推薦

菜の花の野に沈みゆく水晶体   眼球を詠んだ 私推薦