2019年4月19日金曜日

『俳壇』5月号

句友から 栗田先生の巻頭作品 次代に遺したい俳書 が載っているとの報せを受けて
『俳壇』五月号を買ってきました。
ネットで買えば明日届きますが
今日欲しかったので高島屋の三省堂に取り置きしてもらい、行ってきました。

注目したのは
次代に遺したい平成の十句 として 著名俳人が十句ずつ挙げたコーナーです。
ホトトギスの稲畑廣太郎氏は 全てホトトギス作家でした。
他の選者で 複数重なった句を挙げると

★井上弘美選  櫂未知子選  片山由美子選

車にも仰臥という死春の月      高野ムツオ

   高野ムツオ先生は他の句で二選者に句を取り上げられていました
   いずれも東北大震災に関する句(と思いますが)

★片山由美子選 櫂未知子選
 
人の世に花を絶やさず帰り花      鷹羽狩行
 
★片山由美子選 櫂未知子選 

死ぬときは箸置くやうに草の花     小川軽舟

  小川軽舟先生の句は原子炉の句が他に入っていました。

★高野ムツオ選  横澤放川選

八月の赤子はいまも宙を蹴る      宇多喜代子

宇多喜代子先生は他の句も取り上げられていました。
田中裕明先生の句も
金子兜太先生の句も複数取り上げられていました。

私が共感した抄出句は(これは、知っていた句と言っても良いのですが~~)

★櫂未知子選

さつきから夕立の端にゐるらしき    飯島晴子

まだもののかたちに雪の積りをり    片山由美子

★井上弘美選

 正月の地べたを使ふ遊びかな     茨木和生

★片山由美子選

再びは生まれ来ぬ世か冬銀河     細見綾子

薄氷の吹かれて端の重なれる     深見けん二


一瞬にしてみな遺品雲の峰       櫂未知子

★岸本尚毅選

寒晴やあはれ舞妓の背の高き     飯島晴子


 
次代に作りたいお札
こんなお札を考えた人がいるらしく
拝借して記念に貼り付けました