2016年4月2日土曜日

食べ物俳句 四月

ゆで玉子むけばかがやく花曇    中村汀女

草間時彦 『食べもの俳句館』によると

汀女が夫君の転勤に伴い仙台に住んだ時の作

「・・・子どもさんを連れた汀女が 片隅に腰を下ろしてゆで玉子を剥いた。
ゆで玉子が輝かんばかりに白い。こんなに白かったのだろうかと驚く。」・・・と書いてある。
汀女の自註もついていた。
「所は仙台市の榴ヶ岡公園。北国の枝垂桜は紅梅のように紅が濃い。老も幼なも花見を楽しむ
賑やかさは、やはりながい冬を越した国がらだろう。重箱の花見弁当をひらく人の横で、
私も子供にゆで玉子をむいた。つるりむいた玉子はこの曇日の花下にして、心ときめくほど
輝くものであり、旅住みの心をしみじみさせるものであった」(自選自註)『中村汀女句集』(白鳳社)

他に

さゞ波や古き都の初諸子        内藤鳴雪

春宵やセロリを削る細身の刃     石田波郷

朝粥の今日は茶粥や初ざくら     草間時彦

蕗そらまめ花見箪笥にみどり添ふ  大野林火

卵の影二重に復活祭の夜       有馬朗人

庭先に廻りてひとつ草の餅       草間時彦

一匹の鰆を以てもてなさん       高浜虚子

晩春や揚もの種の鱚の膚       石塚友二

おいしそうだこと。

丸い形のは卵
料理したのは玉子なのでしょうかね。。。

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今日は午前中 五条川の桜を見てきます。はじめてなので嬉しい。

 
4/1夜






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