風光集より
伊庭川の澄んで吟行日和かな
鉤の手に続く水路や秋気澄む
奉納の扁額あまた小鳥来る
千年を支ふる柱豊の秋
水郷の里の静けさ龍淵に
老犬の首傾げをり冬銀河 〇 中川緑アナ
「老犬と」でも、季語は「寒昴」など小さいものでも良いのでは(藤田氏)
くびもとのやわき結びや冬びより ◎◎〇 マフラーの感触
地吹雪や吾は生き居る首の脈 ◎◎〇
冬銀河船首に立ちて仰ぎけり ◎ 藤田直子氏作
首冷やす風が後ろの枯木より 〇〇
高野ムツオ選
三席 首たたみ蕾のかたち浮寝鳥
二席 バーコード巻きたる手首春を待つ
一席 首据わる冬の陽浴びるうんちする
高市総理の使っているボールペン、某ホームセンターで、この色最後の一本でした。
0.7mmが好きですが、0.5mmでした。
同じジェットストリームでモルトの2色ペン0.7mmを持っていました。
モルトの方が重そうなのに、実際は5色のが重いです。芯の数が違うので。
旅に病で夢は枯野をかけ廻(めぐ)る 芭蕉
縄電車枯野につくる無人駅
太陽も印象派めく大枯野
一対の星の真中の枯野かな
みのりからいのりの色へ大枯野
特選三句
三席 枯野宿イーハトーブを探す旅
二席 書き足してみたき枯野の地図記号
一席 枯野より声なき声のにぎやかに
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合同句集用に自選15句 選句中来年1年の間に、今選んだ以上の句が生まれるかどうかですが?
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サッカーの天皇杯は元日開催に戻してほしいです⚽
わが橇の馬が大きく町かくす 高浜年尾
(原句)「道かくす」を虚子が「町かくす」と添削した
岸本尚毅 選
寺町に無くして帰る冬帽子
老迷子ひとりハロウィンの地下街に
凹みたるガードレールや町小春
孫と乗る百円バスや街小春
降灰やかつて焼かれし冬の町
母惑ふ街角すでに冬ざれし
三席
短日や部品行き交う町工場
二席
病窓に未踏の街や秋夕焼
一席
町へ飛ぶ脚の欠けたるいぼむしり
風光集より
子規の字の払ひ伸びやか秋深し
マニュキアの爪煌めかせ葡萄狩
乾きたる仁王の木肌秋の風
雲を見て歩く色なき風の中
坂道の先は女子大花カンナ
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のど飴のすぐ減る風邪の夫婦かな
とあるカレンダーよりお借りしました
脈拍が90-100になりました
看護師は風邪をひくと脈も速くなると言いました
深呼吸すると、痰が絡んだ音がすると医者が言いました
薬を4種+カロナールが処方されました。
カロナールは熱だけでなく痛みにも効いて楽になると言われました
夫からうつったと思っていますが
夫は 私が東京で拾ってきたと私のせいにします
湯たんぽのキャップがゆるくてポタポタと湯をこぼしながら運んだので
真夜中に、階段と近辺の零れた湯水を拭きました
第25回たんば青春俳句祭 結果の発表がありました
私は残念賞
小窓から検索 第25回たんば青春俳句祭 細見綾子賞
◉大賞
雁渡る綾子生家に加賀の句碑 兵庫県丹波市 由良裕樹様
古九谷の深むらさきも雁の頃 細見綾子
この句碑が 令和7年8月に移されて設置されました
https://scrapbox.io/kazesabou/
このアーカイブの完成度には感嘆するばかりです
玄米を受け取りに行く途中、カフェ「三ツ屋」で。
初のシュトーレンが焼きあがっていたので買ってきました。
ただしへ2軒に贈って家には残っていません・・・
去年、クリスマスの頃に行ったら、もう売り切れでした。
毎日一切れずつ食べていくのだそうで。
あさイチ
当たり前ですが、特別感のあるゲストには、鈴木アナは素敵なお衣装です。
ばけばけのヘブン先生は ドラマ「将軍」に出演していたとのことは知っていましたが、
あいにく見ていないので調べると宣教師役だったそうです。
10年間日本語も独学で学んだそうです。
北川景子演じる奥様が物乞いになってしまい、着物がきれいすぎると思ったのですが
「きれいな着物しか持っていなかったのだろう」とは夫の見解。
それでも大分よれよれになってきました。
物乞いのロケ地は妙心寺ではないかとのこと。
半衿をあんなに出すものか、写真が残っているのかな?
意外と出ています。
国会の所信表明も予算委員会も、見忘れてもYouTubeで視聴できるのがありがたいこと。
予算委員会はどんな質問をしてももよいとされていますが、
総理にばかり指名してお詫びの言葉を引き出すだけの委員長と党、
叙勲を受ける人を決めたのは前内閣なのに勘違いする党首。
それに対して、鈴木貴子議員の質疑はお見事でした。
堀田季何 地名はイメージの共有が不可欠
「俳枕」共有されたイメージ
鎌倉を驚かしたる余寒あり 高浜虚子
歯痛はげしまるで東京の若葉 高野ムツオ
木枯や宇田川町を梯子して 読者が限定される 地名が成功していない
地名を限定しない句
みづうみに四五枚洗ふ障子かな 大峯あきら
琵琶湖 淡海 は歌枕、俳枕なので限定を避けた
普遍的な湖とした
題「神の旅・神の留守」
特選六句
神の旅この子はあのときの子です
タクシーが乗車拒否する神の旅
コーヒーに沈むミルクや神の旅
シュレッダーの中に氾濫神の留守
神の旅名刺千枚では足りぬ
すれ違ふ暖簾の文字や神の旅
高野ムツオ ゲスト 小川軽舟、谷さやん、モーリーロバートソン 他
「会う」は題として難易度高い
暑さ明け会う人と語る火星の水 〇 モーリー
暑さが明けたので火星の水も澄んできたのかな(さやん)
中八字余りが詰まっている感じ「会えば語ろう火星の水」と呼び掛けても良い(小川)
季語が気になった「涼新た」などが良かったか。魅力的な題材(高野)
暑さは明けないのでは。
季節が二つになったのかと思いながら地球は火星に向かっているのか。
来年50℃になるというニュース。地球はどうするのか。(モーリー)
とんぼうがとんぼうと会う豊の秋 ◎〇 高野
赤とんぼは群れているが、シオカラトンボなど単独で飛んでいるトンボが出合った楽しさ
とんぼうという言い方も間が抜けているようで親しみやすい(小川)
「と」の韻もうまくいっている「とんぼう」とはあまり言いたくないが。(高野)
季語が三つで季語が決まりすぎ(さやん)
名月や心だけ里会いに行く 〇 かわにしなつき
ふるさと奈良の月は大きい
東京にいるけれど故郷の月を見に生きたいという気持ち(かわにし)
心だけ、で、軽い切れがある、会いに行きたいけど会えない。
全部が一つづつバラバラな感じ。「心は里へ会いに行く」と調べをよくすれば(小川)
「心だけ里」だけが不安定。お行儀が良すぎるか(モーリー)
「会いに行くのは心だけ」(高野)
会へば行く店あるふたり秋の宵 ◎〇 小川
なかなか会えない二人。決まった店があるのは良い関係(さやん)
堂々と会えない人に会うのか。昼は無理なのか(モーリー)
シチュエーションが曖昧なのが気になった。
たぶん男同士か。秋の宵は居酒屋へ行くのにぴったりすぎるか(高野)
「こういう友達ほしいなと思って」(小川)
黒葡萄洗えばこぼれ会いたいなあ ◎◎◎〇 谷
口語のつぶやきがカッコよかった 洗っていたら零れていった
会えない人に会いたいと思う気持ちとぴったり(小川)
主観「会いたい」は俳句では行わないことを黒葡萄に託して言ったことがよかった
黒葡萄は巨峰やマスカットではない小さいのが良い(高野)
黒葡萄がぽろっと零れて穴が開いたところに気持ちを寄せた。
音声(濁音)が前半にあるところが良い(モーリー) 素晴らしい鑑賞と、小川
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小川氏は終始落ち着いた語り口で問題のある句も褒めてから、こうすればどうかと
よい添削例を出してくださる。
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特選句 高野選
三席 会うて先づひつつき虫を摘(と)り合ひぬ
二席 星座盤まはして母と会ふ夜長 押見げばげば
一席 久々に会ふ白息をぶつけ合ひ
約束をして会った友達だろう。「久々に」の出だしも良かった
「ぶつけあう」友情がが良い
その他の特選
地下で会い地下で別れる温め酒
会へばまた会つたで揉めて芋煮会
レコードや十五の吾に会ふ夜長
夢に会ふ夫は逞し霜の菊
やまひ得て出会ひし友や鰯雲
亡き父に会ふマフラーの匂ひかな
菰巻いて松伸びやかや産湯井戸 の
菰巻きの写真は撮るのを忘れました。