わが橇の馬が大きく町かくす 高浜年尾
(原句)「道かくす」を虚子が「町かくす」と添削した
岸本尚毅 選
寺町に無くして帰る冬帽子
老迷子ひとりハロウィンの地下街に
凹みたるガードレールや町小春
孫と乗る百円バスや街小春
降灰やかつて焼かれし冬の町
母惑ふ街角すでに冬ざれし
三席
短日や部品行き交う町工場
二席
病窓に未踏の街や秋夕焼
一席
町へ飛ぶ脚の欠けたるいぼむしり
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