2021年11月21日日曜日

NHK俳句 木枯

岸本尚毅先生  ゲスト マツモトクラブ  アシスタント中田喜子

百合みだら五つひらいてみなみだら  時実新子  

海に出て木枯帰るところなし     山口誓子

入選句

木枯や日がな湯に入る園の猿  二席  

木枯を逃げて楽しや高島屋   店の名を言ったことが現実感がある  三席

木枯やひまはり組に立つ積木  

木枯しは嬉しく辛し芋を干す  一席 上から詠む→何のことだろう→種明かし

木枯や誓子行方を見守りて

木枯や蝶伏せゐたる石の上   大きい季語に小さい蝶

木枯や犬の柩の重からず    打消し表現で思いが伝わる

繋がらぬ手には木枯いくじなし    ゲスト推薦 中田推薦 

木枯に向かう女や髪の嵩    きりっとした女性の姿が際立つ


木枯や天使の梯子けざやかに  中田喜子

 難しい題材をよく詠んだ 「けざやかに」が目立つ

岸本先生添削

 木枯や天使の梯子ありありと  「まざまざと」を考えたが強過ぎるので

木枯しの遠き記憶に暖をとる  マツモトクラブ

 遠き記憶でほっこりする「見たて」のようで川柳ぽい印象になる

岸本先生添削 木枯しの遠き記憶や暖をとる

木枯の夜の訃笑顔を思ひ出す  投稿句

 毎年木枯しが吹くと思い出す(マツモト)

 もう少しスッキリできないか(中田)

岸本先生添削 木枯の訃にありし日の笑顔かな 





 

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